外構工事の豆知識

外構工事の豆知識

新築住宅と外構の関係

家を建てることが決まると同時に、外構工事についても考えましょう。

新築される場合は、家を建てることを決めたと同時に外構工事のことも考え始めることをおすすめします。
建物の中や外観だけでなく、今後のライフスタイルを決める使い勝手・デザインも好み等もお客様の理想の住まいを実現するには不可欠な要素だからです。敷地に対して、建物と外構の理想的な計画を立てておけば、後々後悔するようなことを限りなく少なくすることが出来ます。
尚、建物の建築後や最中に外構・エクステリアの計画を始めますと外構工事にからむ生活設備(水道メーター、排水、雨水桝、配管など)がすでに施工されているので、外構プランに制限が出ることが多く、その設備を移動などすることにより、さらにコストがかかります。
又、意外と見落としがちなのが 外構工事の費用です。
外観や室内・設備の仕様決めなど住宅のことで頭がいっぱいになっていることが多く、当初の予定よりも建築費用が増える事もよくあります。ここで予算を目一杯使ってしまうと、外構工事にお金が回らず、使い勝手が悪く・デザインも残念な外構に仕上がることも少なくありません。

以下の画像は、全く同じ条件の住宅の場合で
必要最低限の外構と予算にゆとりのある外構を比較しています。


➀予算にゆとりがある外構

②必要最低限の外構

①は予算にゆとりがある場合です。
玄関前の階段には転落防止の為に横桟のある手摺を設置し、玄関ポーチと同じタイルを階段にも採用しました。
機能門柱は全体のバランスを見て、横長の前から取り出すタイプの物を設置。
車庫には伸縮目地だと少し寂しい雰囲気でしたので、ピンコロという石を敷き込みました。
隣地や道路からの視線を遮る為に木目調の目隠しフェンスを採用しました。

②は予算が厳しく、必要最低限の場合です。
土留めは化粧ブロックではなく、一般的なコンクリートブロックにメッシュフェンスを設置しました。
階段の舗装は予算上厳しいのでモルタル左官仕上げで造成。
お庭は土のままなので、しばらくすると雑草が生えてくるでしょう・・。
また周囲からお家の様子がよく見えるので、気になってしまう場合もあります。

いかがでしょうか?
極端かもしれませんが、予算にゆとりがある場合と少ない場合では、同じ建物でも使い勝手や全体の印象が随分違ってくるかと思います。

早めに外構工事の計画を行わなかった為、失敗してしまった事例

夢のマイホーム。建物本体の金額がぎりぎりだったが更にお金がかかり、外構費用を捻出するのがかなり厳しい状態に。とりあえず機能門柱だけ設置し、それ以外の外構は一切しないで新居に住み始めました。

その後は水はけが悪い土地なのか、雨が降ると家の周りは泥だらけ。子供が滑って転ぶこともあります。
駐車場も土なので、車も人も泥だらけになります。逆に乾燥してると土ぼこりが凄くて・・・
建物自体はとても満足しているので、余計に凹みます。
せめて駐車場だけでもと、DIYにも挑戦したが失敗して更に汚い状態へ。
最初から考えていればこんなことにならなかったと痛感しました。
近所の綺麗なお家が羨ましいです・・・。

室内の打ち合わせを進めていくにしたがって設備のグレードアップや照明の変更で追加金額が発生するたびに「この位でしたら外構の予算に余裕がありますから・・・」という営業担当さんの言葉を信じて住宅の工事を進めました。でも最後に残った金額では、理想の外構工事はできませんでした。

早めに外構工事の図面と見積りがあったら、どちらを優先するか検討できたと思います。

当初、駐車場は車2台+大型バイク1台分を確保し、3台用のカーポートを設置しようと計画していました。外構工事の際にスペースは確保できたのですが、希望のカーポートを設置するはずが柱は窓の前に、屋根は窓のシャッターケースに被ってしまうことが判明。設置したいタイプのカーポートをつけられませんでした。

車やバイクが好きなので、カーポートは絶対に欲しいと思っていたので、仕方なく2台用のカーポートと1台用を無理やりにつなげた、少し変わった形の駐車場になってしまった。

インターネットを見て気に入ったデザインがあったので、それに似せたアプローチや階段にしたい!とお願いしましたが、階段の蹴上げ部分やアプローチに排水枡などが集中して埋設されているので出来ませんと言われました。

枡の位置は当初から図面に記入されているので動かすとなると費用が発生すると言われ、仕方なく追加費用を支払いました。今でも早めに計画していれば・・・と後悔しています。

一生に一度のマイホーム。
外構工事も一度完成してしまうと、すぐ壊して気軽にリフォーム・・・とはいかないはずです。
後悔の無いように計画していきましょう。

デザインを選びましょう。

外構工事はオープンやクローズのスタイルから始まり、モダンやヨーロピアンなど住宅よりもデザインの幅が広いです。同じ住宅でもテイストを変えると雰囲気がガラッと変わることもあります。
「どうゆう外構にしていいか分からない」・・・とお悩みな方は、住宅の雰囲気に合わせるようなデザインにしていただくと一体感が出て、綺麗にまとまるかと思います。
あとは今後のライフスタイルを考えながら設計していくことで、何年経っても使い勝手の良い外構をつくりあげることが可能です。
植栽が沢山植えてあったり、白い塗り壁の門柱もとても素敵ですね。
その代わりに剪定や汚れへの対策など、こまめなメンテナンスも必要となってきます。
お手入れが苦手な方や時間を費やせない方はその点も考慮すると良いかと思います。

エクステリアアドバイザーが好みのデザインや使い勝手を考え、プランをご提案しますので、ご希望をお伝え下さい。
皆様のご来店・お問い合わせお待ちしております!